崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ 152)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年10月1日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 9
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2012 1/8読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
大学論関係の棚付近を歩いていて見つけ、手に取った本。
京都大学でずっと研究中心の生活をしていた著者が、東海学園大学に引きぬかれ、人文学部の学部長としての経験の中で受けた衝撃を綴った手記。
少子化⇔なのに大学は増えた、という現象の問題を指摘している割には、愚痴っぽいところが多いと言うか、「著者の求める学生像はもう前提からして難しいってわかっているのでは?」と思う部分もある。
あるのだが、反面、要所ごとに出てくる学生の実態にはやはり愕然とすることもある。
そうか、「列挙」ってなんのことかわからないのか・・・。

「これじゃダメだ」という強い危機意識と、改革の方向性の指針は出ているのだが、その後どうなったのか・・・ってもう2006年には退職なさっているのか。ふーむ。

むしろ霊長類学者としての著者の業績に興味が出てくる本でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 研究
感想投稿日 : 2012年1月8日
読了日 : 2012年1月8日
本棚登録日 : 2012年1月8日

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