中国古典の脇役を主役にした短編集。
もとになった話を知らないので、読み切れていない部分がありそうな感じがします。
ですが、知らなくても、単純に物語として楽しめました。
「法」とはとか、「書」とはとか、ちょっと考えさせられる部分も。
古典をもとに、一つの物語として新たに成立させているあたりに、芥川龍之介に似ている印象を受けました。
これ以前の作品の万城目学作品とは趣きが違いますが、これはこれで面白かったです。
ただ、万城目さん作品でなかったら、手に取らなかったと思うと、ちょっと複雑な気持ちです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2016年6月4日
- 読了日 : 2016年6月4日
- 本棚登録日 : 2016年6月4日
みんなの感想をみる