「いまの若い女たちは、母親業と仕事を両立させているらしい。子持ちになることは第一線からの脱落と思いこんでいたわたしたちの世代は、よほどの貧乏籤を引いたわけか。それとも女=生む性であることを忘れて男なみにと志したのは、フィジカルに自信のないわたしの特殊事情だったのか。迷いは尽きない」
と、朝日新聞誌上にて2002年、亡くなったその年にエッセイで書いている。
1930年に生まれ、不滅の少女と呼ばれた女性が。
女であることに対してのこの苦しみや迷いは、あまりにも普遍的であることに、まず驚く。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2009年11月18日
- 本棚登録日 : 2009年11月18日
みんなの感想をみる