読んでいて、過去の辛かった看病生活を思い出してしまった。そうだった、そうだった、と思い出すことも。あの時、こんなに辛い日々は決して忘れない、と思っていたのに、日にち薬とは、よく言ったもので、輪郭を少しずつ忘れていることに気付き、自分なりにショックだった。
周りから見て、大変だ、辛そうだ、そう思われても、かけがえのない最後の一週間を、忘れたくないのに、忘れてしまいつつあることのほうが辛いので、柳美里さんは、自分のために書き記したのかなとも、感じた。
あの時の手帳は、書きなぐってあり、汚いけど、捨てられない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年8月6日
- 読了日 : 2017年8月6日
- 本棚登録日 : 2017年7月17日
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