著者 :
  • 小学館 (2001年8月30日発売)
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本棚登録 : 201
感想 : 22
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読んでいて、過去の辛かった看病生活を思い出してしまった。そうだった、そうだった、と思い出すことも。あの時、こんなに辛い日々は決して忘れない、と思っていたのに、日にち薬とは、よく言ったもので、輪郭を少しずつ忘れていることに気付き、自分なりにショックだった。
周りから見て、大変だ、辛そうだ、そう思われても、かけがえのない最後の一週間を、忘れたくないのに、忘れてしまいつつあることのほうが辛いので、柳美里さんは、自分のために書き記したのかなとも、感じた。
あの時の手帳は、書きなぐってあり、汚いけど、捨てられない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年8月6日
読了日 : 2017年8月6日
本棚登録日 : 2017年7月17日

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