ここまで人は人に魅入られるものなのか、最初から最後までダ・ヴィンチ讃歌に満ち満ちた物語。
彼の絵画の素晴らしさを中心に、後に弟子となる貴族の息子フランチェスコと彼に付き従うジャン。二人の成長を追いながら話は進む。
タイトルからもっと謎解き的な進み方をするのでは、と考えていましたがそんなことより何よりダ・ヴィンチは素晴らしいんだ!と彼に魅入られたフランチェスコとジャンの賛辞に次ぐ賛辞、モナ・リザのモデルに対する答えはなるほどと思いましたが、「ユダ」に対する謎解きは謎?というより考え方、気持ちの問題でちょっと肩すかしな感じが否めません。
ただ、褒めちぎるだけの話をそれなりに読ませるのは、作者の力量と愛の成せる業ですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月18日
- 読了日 : 2016年4月17日
- 本棚登録日 : 2016年3月27日
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