さよなら神様

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年8月6日発売)
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さよなら神様、またきて雄嵩
 ミステリの新しい楽しみ方を提供した「神様ゲーム」の続編。鈴木太郎は犯人を教えてくれますが、身近な人物だったり、完璧なアリバイがあったり、言いようのない不安感がまとわりつきます。これこそが本書の醍醐味で、神の啓示を受け入れるには、信じがたい事実を認めなくてはなりません。
 後半の3作からは、神様という設定をさらに発展させ、通常なら存在しないHow・Whydunitを生み出しています。ラストに待っている悪魔的な展開から、もうないと思わせたうえで登場するサプライズには、感服するしかありません。
 著者らしいアイデアがふんだんに詰め込まれた異色の連作短編集。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 麻耶雄嵩
感想投稿日 : 2016年1月15日
読了日 : 2016年1月
本棚登録日 : 2016年1月11日

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