大阪ラビリンス (新潮文庫 あ 46-32)

制作 : 有栖川有栖 
  • 新潮社 (2014年8月28日発売)
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本棚登録 : 169
感想 : 28
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「大阪」がテーマのアンソロジー。
選者である有栖川有栖の『幻坂』という、四天王寺の坂を舞台にした短編集もまだ記憶に新しい。

宇野浩二、オダサクから小松左京、聖子ちゃんに、柴崎友香なんかも挙がって、ジャンルもかなり豊富。

東京のような街になりきれず、京都のような都にもなれない、町の延長線上にあるような大阪が愛おしい。

堀晃氏の「梅田地下オデッセイ」は初めて読んだがかなり秀逸だった。
まったく、梅田の地下って本当にラビリンスだと思うくらい広がりを見せてるよなー。元の作品に当たってみようと決めた。
こういう出会いがあるから、アンソロジーもなかなか面白い。

大阪に張り巡らされた、橋と筋とが彩る3Dラビリンスを是非堪能していただきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014年
感想投稿日 : 2014年9月14日
読了日 : 2014年9月14日
本棚登録日 : 2014年9月14日

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