空色ヒッチハイカー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
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本棚登録 : 1178
感想 : 132
3

ずっと追いかけて来た天才のお兄ちゃんが、ある日姿を消した。

そうして、彰二はキャデラックに(無免許で)乗り込み、旅に出る。

ベタと言えばベタベタな話。
けれど、想像していた爽やかさも広がって、読んだ後味はすごく良い。

助手席に乗り込む謎の美女、杏子のクールさが好きだったけど、段々と女の子になってくる辺りが不思議。

お兄ちゃんや箭野くんは、何かから脱落してしまったわけではない。
周りから見ればそうかもしれないが、彰二にはその真意が分かっていたような気がする。
だから、レール上に残っていることにさえ、劣等感を抱いてしまう。

まあ、東大兄弟のちょっとぶっとんだレベルには付いていけないけども。
さらっと読めた。Have a nice trip!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2014年
感想投稿日 : 2014年9月15日
読了日 : 2014年9月15日
本棚登録日 : 2014年9月15日

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