13世紀フランス。
天使ガブリエルから「エルサレムへ行け」という天啓を下された少年エティエンヌが、聖地を目指して十字軍を率いる物語。
特別な力を持つことで、平穏無事な生活を失ってしまうことの哀しさが漂う。
純粋な子供たちと、彼らを私利私欲の対象としてしか見ていない狡猾な大人と対比がえぐい。
何を目指し、歩むのか。
結末を予想出来て尚、エティエンヌたちを愛おしく感じることがこの作品の要であるように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2015年
- 感想投稿日 : 2015年4月5日
- 読了日 : 2015年4月5日
- 本棚登録日 : 2015年4月5日
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