生きているものには、限りがある。
限りがあるからこそ、儚く美しいのであって、そのことを私たちはよく知っている。
けれど、知っていても、失いたくないものがある。
自分にとって大切な本。
その一冊は、やっぱり本じゃなきゃだめで。
データで残っていたって何もならないのだ。
だから、『天文と気象』のエピソードで、落書きの名前を残しながらも、直して欲しいと伝えた意味はいろんな部分でよく分かる。
最後になってくると、クラウディアが本の生命を永らえることの悲哀も分かってしまう。
レモンバターパスタと、スパムのおにぎり。
なんだか、ごちゃごちゃっとしたファンタジーではあるけれど、ピュアフル文庫らしくて良いかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2016年
- 感想投稿日 : 2016年3月19日
- 読了日 : 2016年3月19日
- 本棚登録日 : 2016年3月19日
みんなの感想をみる