ルリユール (ポプラ文庫ピュアフル)

著者 :
  • ポプラ社 (2016年3月4日発売)
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本棚登録 : 937
感想 : 62
3

生きているものには、限りがある。
限りがあるからこそ、儚く美しいのであって、そのことを私たちはよく知っている。
けれど、知っていても、失いたくないものがある。

自分にとって大切な本。
その一冊は、やっぱり本じゃなきゃだめで。
データで残っていたって何もならないのだ。

だから、『天文と気象』のエピソードで、落書きの名前を残しながらも、直して欲しいと伝えた意味はいろんな部分でよく分かる。

最後になってくると、クラウディアが本の生命を永らえることの悲哀も分かってしまう。

レモンバターパスタと、スパムのおにぎり。
なんだか、ごちゃごちゃっとしたファンタジーではあるけれど、ピュアフル文庫らしくて良いかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016年
感想投稿日 : 2016年3月19日
読了日 : 2016年3月19日
本棚登録日 : 2016年3月19日

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