親子三代、塾という舞台で教育に人生を捧げた一族の壮絶な物語。
「一滴一滴血をたらしつづけ、その血を他人に飲ませて、そのため自分が痩せ衰えるのを知りつつなおかつ愉快であった」ーー魯迅は、教育の本質について語った。
見た目が美しい三日月。だが、太陽でなく月であること。
満月でなく、欠けた月であること。その自覚こそ、人が研鑽を積み続ける原動力と。
教えるという行為の中に潜む、魔性のようなものとの戦いをくぐり抜ける中に、本物の人間教育があるのだろうか。
三代に渡る尊い苦悩と聖業の美しくて激しい物語。
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- 感想投稿日 : 2017年4月21日
- 読了日 : 2017年4月21日
- 本棚登録日 : 2017年4月21日
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