大きさごとに仕分けされた玉ねぎがベルトコンベアーに乗って流れ出てくるのを、ただただパレットに積んでいくだけの仕事で、ベルトコンベアー人間の都合とは無関係に荷物を無慈悲に流してくるから、時にはパレットに積み損なって零れ落ちたりした。ベルトコンベアーのような単純な機械に翻弄され悔しさから泣いている人まで出てくる有様。一種独特の新世界で起きる日常が淡々と描かれる。単調すぎて欠伸が出てくるも目を離すことができない。何なんだ、この感覚。何ともいわく言い難い不思議な魔力にすっかり魅せられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2017年12月30日
- 読了日 : 2017年12月30日
- 本棚登録日 : 2017年12月30日
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