日本人が知らない漁業の大問題 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2015年3月14日発売)
3.44
  • (4)
  • (9)
  • (17)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 143
感想 : 19
3

肥料もいらない海が巨大な耕地に替わる役割を果たしていて、十分な動物性蛋白質を海から供給できるのは、日本の国際的なストロングポイント。将来の動物性蛋白質の自給体制を守っていくためには、水産業を安定的に維持していくことが重要になる。本書は水産業を取り巻く真に重要な現実を語る。養殖に過剰な期待は寄せられないこと。ファーストフィッシュ・サーモン・ブランド化の問題。マグロやウナギが食べられなくなるかもしれないというのはごくごく小さな問題であること。水産物の自給率は60%。これは絶対に死守しなければならない生命線だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2016年2月3日
読了日 : 2016年2月3日
本棚登録日 : 2016年2月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする