室町時代から脈々と受け継がれてきた小笠原の礼法。清和源氏に始まる伯爵家のしきたりである。しきたりに縛られる必要はないが、しきたりを学ぶことは、私たちの暮らしがより豊かにしてくれる。自然の恵みに感謝し、周囲の人に対する尊敬や感謝の念を忘れないことを、しきたりは教えてくれる。相手を察し自分を慎む。引く美学。ハレとヒケの意識。お箸は先3センチ。相手に合わせるのが本来のマナー。選ぶ言葉に心の豊かさが表れる。実は「ざぁます」は吉原で使われていた遊里語。決して上品な言葉遣いではない。一つの事柄に様々な言い方がある。礼法において最も肝要なのは、「相手を大切に思うこころ」。一つひとつ吟味して使っていきたい。
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カテゴリ:
娯楽
- 感想投稿日 : 2014年12月25日
- 読了日 : 2014年12月25日
- 本棚登録日 : 2014年12月25日
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