日本語の我と汝は、芝居の黒子のような存在。働きはあるが姿は朧、はっきりとはさせない。自称が明確ではなく衝突の危険が小さい。議論になじまず喧嘩に遠い。平和、共存にふさわしい言葉として日本語は発達してきた。句読点も読者の理解を助けるものであって、読む側が十分ものの分かる人であれば蛇足である。必要のないものは蛇足であり、蛇足は相手に対し失礼というもの。世界に類のない日本語独自の曖昧の美学。日本人の洗練なればこその美学が日本語にはある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本語
- 感想投稿日 : 2015年4月14日
- 読了日 : 2015年4月14日
- 本棚登録日 : 2015年4月14日
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