須賀敦子全集 第7巻 (河出文庫 す 4-8)

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 8
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いろいろと疲れていたときに、
彼女の分は心にとても染み渡り
悲しい思いになっていて
しおれていた私を元気付けてくれました。
彼女の文章は厳しいけれども
優しさを感じます。

今回は15号まで出ていた雑誌と日記と、です。
雑誌のほうはカトリックの司祭の文ばかりで、
すごく堅苦しいかもしれませんが
宗教如何にかかわらず
そこに学ぶべき部分は大きいかと思います。

特に驚いたのは、
聖母マリアのなしえたことでしょうか。
決して彼女は、何もしていないんですよ。
奇蹟も行っていないのです。
ただただ、キリストの母の役目をなしたのみなのです。

そのほかには、現代だからこそ
肝に銘じて欲しい文もありました。
いじめが当たり前でない
世の中にならないために、大事なこと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他本
感想投稿日 : 2017年2月22日
読了日 : 2017年2月22日
本棚登録日 : 2017年2月22日

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