面倒だから、しよう

著者 :
  • 幻冬舎 (2013年12月19日発売)
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『置かれた場所で咲きなさい』を読んで共感し感銘を受けたので
手に取りました。

前作で色々な事を学べてそれを日常生活でより実践的に行うためには
どうしたら良いのかと分かりやすく書かれていました。

今回も特にキリスト教を信じているわけではないですが、
宗教の枠を超えて人として根本的に大切な事が
語られてあるのでどれもすんなりと心に入り沁みわたりました。

どの言葉も素敵ですが中でも下記のものは
何度でも読み心に留めておきたいです。
 価値があるから生きるのではない。
 生きているから価値がある。
  何ができても、できなくてもいい。
  どんな人でも、生きているだけで価値がある。

 つまずくのはあたりまえ。
 つまずいたおかげで気付くものがある。
  うぬぼれていた自分を見つめ、謙虚になる機会にしよう。

 自分の感情を認めること。
 認めた上で、大ごとにしない。
  腹を立ててもいい。不安がってもいい。
  けれども、感情に振り回され、自分を見失ってはいけない。

 ふがいない自分を受け入れ、
 機嫌よく感謝を忘れずに生きる。
  若い時にできていたことが、年老いてできなくなることもある。
  それでも、今、できることに感謝する。

 ほかの人になる必要はない。
 また、他の人をあなたと同じだと思うのは大間違い。
  私たちの一人ひとりが、かけがえのない存在。
  人と比べて落ち込まなくてもいい。努力目標にしよう。

 誰がいったかではなく、何がいわれたか、
 何が問題か、に中心を置く。
  犯人探しをしていても問題は解決しない。
  冷静になり、問題の本質を見極めることが大事。

そして第4章の相手の気持ちを考えるというのは
どれも大事なことと思い、その中でものの字の哲学は
たった一文字を加えることによって、
相手の気持ちが穏やかになり
心のぬくもりを感じられることになり
とても身近に簡単にできる親切で日頃から
改めてみようと思えました。

人生の中で何か躓いたり、くじけそうになった時でも
この中の本の言葉を思い返してみると
改めて小さな事からじっくりと丁寧に、怖がらずに前を歩いていけば
必ずそこには新しい道が開けるのではないかと
思わせてくれる言葉ばかりでした。
大人になってから人の心の美しさ、人として大切なこと、
生きるということなどはなかなか学べる機会がないので
このような本があるととても勉強になります。
また何度でも読み返して心の栄養にしたいと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年10月8日
読了日 : 2016年10月8日
本棚登録日 : 2016年10月8日

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