心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本)

著者 :
  • 三笠書房 (2013年8月22日発売)
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本屋で何気なく見ていたらこの本のタイトルを見たら
変に心配性の私には目から鱗のように思えてすぐに手に取りました。

禅語というのを初めて知り、そこには普段何気ない事でもそこには何か意味があり、そこから生きてうえでの大切なノウハウが書かれていたのでとても分かりやすかったです。
禅の教えというのは本当に生きていく上での宝庫だと思いました。

生きていると様々な悩みが生まれてしまいますが、
命そのものさえ自分の手ではどうにもならないもので成り立っているということに今さらながら教えられました。
そう考えると、どうにもならないことが起きてしまっても
じたばたしないで、あるがまま受け入れて、
どうにかなるのを待つということも大切だということがよく分かりました。

お蔭さまという意味も語源はご先祖様からで、
一人で生きているのではなく、先祖代々がいたからこそ
今の自分が生かされているということ。
普段こんな事は殆ど考えなかったので改めて思い知らされました。

禅では行住坐臥の全てが修行なので、何をするのも修行です。
そこから今、そこにある仕事が自分にとって一生懸命にすべき仕事で、
仕事の種類なんて何も関係が無いと言うことが分かり、
主婦だとこれという仕事をしていない気がしていて
自分に対して少し引け目があったのでこれで少し楽になった気がします。

この本の禅語はどれも良いものばかりでしたが、
門を開けば福寿多し
というのがとても印象的でした。
包み隠さず、あからさまにしてしまえば良いことが沢山あるという意味です。
自分だけに当てはまるのではなく、現代人の人達に教えたくらいです。
抱え込まずに、助けを求めれば、誰かしら助けてくれる人がいるはずです。
特に育児、介護などをしている方には自分の限界が分かったら、
助けを求めて欲しいと思います。
日本の法律、設備がまだ不十分なので、
それに頼りきることもできないですが、
それ以外に頼れる人はきっといると思うので抱え込まずにして欲しいです。

ここに出てきた禅語は全部は覚えられないですが、
その意味はそんなに難しいことではないので、
ちょっとした時に思い出すことが出来るので勉強になりました。
心配事、悩み事、大きな壁に当たってもこのタイトルを思い浮かべれば、
少しは心が救われる気持ちになると思いました。
まさに無駄な考えを持たずにシンプルに生きて、
一日を大切にして過ごし感謝していくのが理想だと思います。
大袈裟かもしれないですが、
私にとって人生においてのバイブル本になりそうなので、
いつでも読めるように手の届く所に置いておこうかと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年5月25日
読了日 : 2014年5月25日
本棚登録日 : 2014年5月25日

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