社会主義の誤解を解く (光文社新書 507)

著者 :
  • 光文社 (2011年2月17日発売)
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感想 : 12

経済格差、飢餓、貧困、失業…
今の世の中では、本当に多くの人々が苦しんでいるわけですが、
私たちはこんな世界を作るために懸命に生きているのでしょうか?

決してそうではありませんよね。

では、どうすれば根本的に解決することができるでしょうか?

寄付をしますか?
ボランティアをしますか?
NPO・NGOで働いたりしますか?

そんな小手先の対応では何も解決できません。

では、どうするか?

社会構造や今の経済体制=資本主義を変えなければいけない。

それこそが根本的な解決方法。

変えるにはどうすればいいですか?

対抗軸=代わりとなる体制、思想が必要ですよね。

それが…


「社会主義」


だけど、社会主義に対する認識、知識が乏しいというのが現状。

ということで、それを歴史を振り返りながら解説しましょう。

というのが、この本の概要です。笑

決して、社会主義を全面的に押し出しているわけではなく、
バランスが大事だという話もしています。
実際、今の資本主義社会も完全なる資本主義社会ではないですからね。
詳しく知りたい方はご一読くださいな。


個人的には、自由主義思想かな~と思うのですが、
ま、それに関しては、また機会があるときに述べるとしまして…


本書を読んで感じたのが、


「言葉の意味の大切さ」。


トルストイの人生論に、こんな一文があります。

「『生命』という言葉はきわめて簡潔で、とても明快であるから、それが何を意味するかは、だれでも理解している。しかし、それが何を意味するかをだれもが理解しているからこそ、われわれは常にその言葉を、だれもが理解できるその意味で用いなければならない。」

普段、私たちは何気なく言葉を発していますが、
一つ一つの言葉の意味をきちんと理解して使用しているのでしょうか?
「社会主義」という言葉も然り。
今まで理解していたと思っていたこの言葉の意味が、本当は違っていたりして…泣

痛い目を見るのも、恥ずかしい思いをするのも自分自身。
読書するなり、人と話すなどして、言葉の意味をきちんと考えたいと思います。



んー、今までは、言葉の定義というのは、各人微妙に違う、と考えていたのですが、
その考え方は間違っているのでしょうか?
それでは、本当に正しい言葉の意味というのは誰が知っているのでしょうか?
広辞苑に載っている意味が理解すべき意味なのでしょうか?

はてさて、分からなくなってきたぞ…笑


例えば、「知り合い」「友達」「親友」という3つの言葉がありますが、
皆さんが理解している上記3つの言葉の意味は何でしょう?
全員が全員一緒なわけはないですよね?

そういった言葉も正しく理解しなくてはいけないということなのか?
それとも、共通認識しておくべき言葉とそうでない言葉があるということなのか?

http://ameblo.jp/mizuki-nishida/ より抜粋

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2011年
感想投稿日 : 2011年6月26日
読了日 : 2011年6月13日
本棚登録日 : 2011年6月13日

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