人文系知識人の大御所・山崎正和の教育論。ぶっちゃけ、教育問題についてそんなに新しい提案がされているわけではない。しかし、古今東西の文明における「教育というもの」を概観しつつ議論を進行させており、その教養の深さとバランスの取れた議論は非常に共感の持てるものだった。教育という領域はとかく「政治」に翻弄されやすいだけに、極端に流れず先を見据えた議論ができる資質は貴重だ。それにしても、新潮新書を内容の薄さから小馬鹿にしていた俺だったが、今月は『温泉文学論』とあわせて2冊も買ってしまった。新潮もやればできるじゃないか!
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07年12月購入
- 感想投稿日 : 2007年12月22日
- 本棚登録日 : 2007年12月22日
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