文明としての教育 (新潮新書 241)

著者 :
  • 新潮社 (2007年12月20日発売)
3.50
  • (3)
  • (6)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 129
感想 : 8
3

人文系知識人の大御所・山崎正和の教育論。ぶっちゃけ、教育問題についてそんなに新しい提案がされているわけではない。しかし、古今東西の文明における「教育というもの」を概観しつつ議論を進行させており、その教養の深さとバランスの取れた議論は非常に共感の持てるものだった。教育という領域はとかく「政治」に翻弄されやすいだけに、極端に流れず先を見据えた議論ができる資質は貴重だ。それにしても、新潮新書を内容の薄さから小馬鹿にしていた俺だったが、今月は『温泉文学論』とあわせて2冊も買ってしまった。新潮もやればできるじゃないか!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 07年12月購入
感想投稿日 : 2007年12月22日
本棚登録日 : 2007年12月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする