雨上がりのパリ

著者 :
  • 小学館 (2011年11月2日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 13
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私の同級生にも、雨宮さんと同じ位パリに熱を注ぐ人がいる。きっと彼女もいつかは、パリに移住するんだろうなと思う。

私には彼女達みたいに思い入れのある街や国がない。
日本が1番好きだし、東京という大都会から離れるなんて無理だと正直に思う。

でも、東京を離れて自分の新しい心の故郷を探す旅に出るのも良いなと思った。

雨宮さんの34〜40歳までのエッセイがこの本なわけだけど、その中で、どんな境遇にあっても彼女はやりたい・買いたいという思いを貫き通しているな、と感じる。
それを異国の地でもやり通せるバイタリティにも感服するけれど、それよりも、彼女がどれだけ周りの人に恵まれているかということも思い知らされる。
きっと彼女の人柄がそういう環境を作り出すんだろうな。

私もこれから各地を転々とする中で、愛情あふれる人たちに支えながら自分の人生を歩みたいな、と思った。
この本を読んでいる時に外で降っていた雨は、もう止んでしまったけど、そろそろ私も、雨の中から出て行こうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本2016
感想投稿日 : 2016年8月20日
読了日 : 2016年8月20日
本棚登録日 : 2016年8月20日

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