これが実話だと言うのだからやはり日本人は平和ボケなのだ。
武器を手に取り戦地に向かうということは、すなわち、人を傷つけることや殺めることが使命となるのだ。その狂った環境から抜け出してもなおその使命感から解放されることはない。
笛が鳴ったら試合が終わるゲームの世界とは違う。それが現実であり、戦争なのだと嫌でも感じさせられる。
そして、その苦しみから抜け出せたと感じた瞬間に訪れる復讐の連鎖の始まりの合図。
人間は、どうして傷付けることを止められないのだろうか。
後味が非常に悪く、銃撃シーンの描写も逃げがないリアルなものであるため上映中や終了後に具合が悪くなる人が続出したと話題であったが、それでも観るべきと思える逸作である。
そして、この作品は戦争というものが映像作品の中のお話ではなく今も世界のどこかで同じ思いをしている人、苦しんでいる人が少なくないことを伝える1つの術となろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
DVD・サブスク
- 感想投稿日 : 2016年7月13日
- 読了日 : 2016年7月14日
- 本棚登録日 : 2016年7月13日
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