これは今年の6月に劇場で観賞しました。
NHKの番組で監督インタビューも見て面白いと思って観てきたわけですが、鑑賞後はなんだか訳がわからないまましばらく頭の整理ができなかったです・・・。
2016年、アメリカ映画。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。
主演は言語学者役のエイミー・アダムスです。その他に共演としては、同僚の物理学者?役にジェレミー・レナー、アメリカ軍の接触チーム隊長役にフォレスト・ウィテカー、中国軍司令官シャン上将役にツィ・マーなどです。
全世界に突然エイリアンの巨大な柿の種型の宇宙船が何基も出現した。彼らの目的は皆目不明。ただその場に居続けるだけ。各国はそれぞれでそれら宇宙船にコンタクトを取り始める。
言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)は娘との思い出が忘れられないまま大学で教鞭を執っていたのだが、ある晩、アメリカ軍からの依頼を受けて・・・。
一見のところSF映画で、謎の飛来をしたエイリアンの目的を探るというミッションを課せられた言語学者の苦闘を描くといった内容なんですが、もしかするとこれは実は恋愛なり家族の絆の物語だった?!
題名の「メッセージ」とはもちろんエイリアンからの「メッセージ」という意味だとは思いますが、その奥に秘められた意味は結局のところもやもやしたままでよく解りませんでした・・・。(^_^;
最終的にエイリアンがもたらしたアレは何となく意味が解るのですが、なぜルイーズが先行していたかはよく解りませんで、もしかするとパラドックスに陥っている可能性すらありませんかね?
で、つまるところ何しに来たの?(笑)
出てきたエイリアンが巨大なイカっぽくてことさら恐怖心が高まるとともに、ルイーズとのコミュニケーションも何やら怪しげで、それにパニックになる人たちもいたし、恐怖映画の要素もあるにはあったと思いますが、これが『エイリアン』のような方向には向かわずに(笑)、かといって哲学っぽいSFの方向にも向かわず、強いて言えば禅問答のような方向に向かっていったことで、神秘的でミステリアスな物語として頭の中がなかなか整理できませんでした。
重要と思われるルイーズとシャン上将との会話内容も判らなかったし、ルイーズが結論に至るまでの理解も含めて全体として日本語訳の限界だったという話もあるので、出来ることならこれは原作なり原語で映画を観ることができたらより理解が深められるのかもしれません。
やっぱりこれはラブ・ストーリーだったのかな?(^_^;
- 感想投稿日 : 2017年12月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年12月30日
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