上橋先生の最新作。文庫になるのを待って購入した。
いつもの如くアジアンテイストのハイファンタジーは、うん、安定の面白さだな。
物語世界を確かなものとして描き出すその力量。
手練れの語り口が心地いい。
獣の奏者的な飛鹿との交流もあるね。
今回は、ウィルスによるある意味超人的な変化が重要なカギのよう。
ちょっとバビル2世を思い出した(古過ぎ!爆)
でも一巻では物語はまだそのさわりを見せてくれるだけ。
ヴァンの今後や(彼が鹿の王なんだろうけれど)ユナの成長、そして消えたまま行方知らずのサエの消息など、いったいどういう風に物語は進んでいくのか、とても楽しみ。
そうそう、冒頭のあの黒狼は一体何だったのだろう?
人のような知性を持って、何かの目的を持って噛んで行ったのか?
だって、噛むだけで直接殺したりしなかったわけだし。
それは狼の意思か、はたまた......?
とにもかくにも、この素敵な物語世界ををじっくりと楽しもう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2017年9月8日
- 読了日 : 2017年9月8日
- 本棚登録日 : 2017年9月8日
みんなの感想をみる