鹿の王 1 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年6月17日発売)
4.03
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本棚登録 : 6091
感想 : 318
4

上橋先生の最新作。文庫になるのを待って購入した。

いつもの如くアジアンテイストのハイファンタジーは、うん、安定の面白さだな。
物語世界を確かなものとして描き出すその力量。
手練れの語り口が心地いい。
獣の奏者的な飛鹿との交流もあるね。

今回は、ウィルスによるある意味超人的な変化が重要なカギのよう。
ちょっとバビル2世を思い出した(古過ぎ!爆)
でも一巻では物語はまだそのさわりを見せてくれるだけ。
ヴァンの今後や(彼が鹿の王なんだろうけれど)ユナの成長、そして消えたまま行方知らずのサエの消息など、いったいどういう風に物語は進んでいくのか、とても楽しみ。

そうそう、冒頭のあの黒狼は一体何だったのだろう?
人のような知性を持って、何かの目的を持って噛んで行ったのか?
だって、噛むだけで直接殺したりしなかったわけだし。
それは狼の意思か、はたまた......?

とにもかくにも、この素敵な物語世界ををじっくりと楽しもう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2017年9月8日
読了日 : 2017年9月8日
本棚登録日 : 2017年9月8日

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