うーん、これは、ちょっと微妙だなあ。
もちろん、物語の語り口は堅実。
キャラもちょっとドジッ娘の潤の登場で楽しく読めた。クライマックスの神龍との戦いもわくわくと面白かった。
でも、物語の構成がなんとも微妙なんだよなあ。
ラストに神龍退治を持ってくるのであれば、この話は本来道代を主人公にすべきだった。
でも、前半の主人公は明らかに夜統べだし、途中、長い昔語りの主人公は芦屋道満だ。
これでは、物語の焦点がずれてしまう。
前巻でも平将門の長い昔語りが描かれたのだけど、この構成は本編の勢いと印象を薄くしてしまって、よくない。
いっそ、道満と晴明の件は別に伝奇ものとして書けばよかったのにと思う。
で、500ページを超える物語の最後に、その先まだ続くのを知って、まじかと思ってしまった。
長い昔語りが入ったこともあって、話の展開が遅いのだ。
さて、この先、どうしたものかなあ。
読書状況:読み終わった
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エンタメ
- 感想投稿日 : 2015年9月17日
- 読了日 : 2015年9月17日
- 本棚登録日 : 2015年9月13日
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