とある飛空士への誓約 (1) (ガガガ文庫 い 2-13)

著者 :
  • 小学館 (2012年9月19日発売)
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本棚登録 : 335
感想 : 30
5

ああ、これはいい!
わくわくが止まらない!

「追憶」「恋歌」「夜想曲」と紡がれた『とある飛空士』シリーズの4作目。
また新たな『恋と空戦』の物語の始まりに、なんとも心躍った。

冒頭から亡国の王族の逃亡シーンがあり、それこそ追憶や恋歌を思い出して、実に飛空士シリーズらしい始まりだと思った。
そして、集うメンバーにはその元王族だけでなく、因縁のある撃墜王同士の子供たちや、空族のスパイなどが含まれて、これからなんとも壮大な話が始まるのだなという期待感がいやがうえにも盛り上がる。

一艘の飛行艇に乗り合わせた7人の士官候補生たちが、戦場の空を、夜の海原を、敵機の攻撃を受けながら必死で逃げ延び、さらに危険な夜間着水を実行する展開は、ページをめくる手が止められないほど、惹き込まれた。

もちろんお約束のラッキースケベあり(笑)、ミオと清顕の痴話げんか(?)ありでコミカルの部分も楽しめた。
早くも恋の三角関係に発展しそうな展開があって、さすがに『恋と空戦』の物語という看板に偽りなしという感じだ。

ちなみに、元王族はすぐに誰なのか分かったけど、スパイの方は誰だろう?
いかにも怪しそうなのは彼だけど、たぶん違うんだろうなあ。
おそらくもっとも意外な人物、と言うことは……

この1巻目の刊行はもう5年前なのだけど、実は完結するまで読み始めるのを待っていた。
途中、恋歌のあの人も登場してくるらしいので、この先読み進めるのが楽しみ。

物語の滑り出しは最高!
さあ、次だ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2017年2月2日
読了日 : 2017年2月2日
本棚登録日 : 2017年1月31日

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