すごく美しい作品。
もっとグロいエロいかと思っていたので、今まで見るのがためらわれたけれど、想像以上に良い映画だった。
殺人鬼の話なのに不思議と悪い人に見えない。
グルヌイユが洞窟にこもるシーンで、無臭の場所などショックを受けるのかと思ったら逆に自分自身を見つめ直すきっかけとなっていて面白いなと思った。
彼が自分には体臭がないと思っていたけれど、グルヌイユに関わりながらも別れていった人がすぐに不幸になるのは、彼自身が効果の短い香水のようだからかと思った。
なんと言っても最後の処刑台のシーン。音楽がさらに神聖さ、恍惚感を増します。グルヌイユは孤独な神のようだった。
この映画の音楽は、映像からは伝わらないであろう匂いまで感じさせるような効果を持ってる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年6月11日
- 読了日 : 2012年6月10日
- 本棚登録日 : 2012年6月11日
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