鳥かごの詩

著者 :
  • 小学館 (2009年1月31日発売)
3.44
  • (2)
  • (4)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 5
3

今まで時代小説を書いてきた作者だそうな。この作品が最初で最後の現代モノとなりました。半分私小説みたいなものらしい。18歳のとき故郷・山形から上京し、受験のために新聞販売店への住み込む話。病気となり手術を終えた作者が、自分の人生を見直して書いたこと作品の直後、亡くなった。そう考えるとなかなか感慨深い作品。サキちゃんに関するゴタゴタはいまいちだったけれど、従業員同士との触れ合いが良い。従業員それぞれの事情や生き方も好き。檸檬を持ちながら銀座を歩くところとか、印象深く残っている。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 小説/か
感想投稿日 : 2009年11月23日
本棚登録日 : 2009年11月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする