今まで時代小説を書いてきた作者だそうな。この作品が最初で最後の現代モノとなりました。半分私小説みたいなものらしい。18歳のとき故郷・山形から上京し、受験のために新聞販売店への住み込む話。病気となり手術を終えた作者が、自分の人生を見直して書いたこと作品の直後、亡くなった。そう考えるとなかなか感慨深い作品。サキちゃんに関するゴタゴタはいまいちだったけれど、従業員同士との触れ合いが良い。従業員それぞれの事情や生き方も好き。檸檬を持ちながら銀座を歩くところとか、印象深く残っている。
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カテゴリ:
小説/か
- 感想投稿日 : 2009年11月23日
- 本棚登録日 : 2009年11月23日
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