借りて一気に最終巻まで読みました^^
1巻の途中までは「うーんこのノリはちょっと苦手かも…」と思ったんですが、巻を追うごとに面白くなっていって、読み終わる頃にはすっかり夢中でした。
なにより主人公のネルガルさんが可愛すぎる…!!!
主人公が無実の死刑囚の、監獄を舞台にした「ギャグ(ここがポイント)」というのが新鮮でおもしろいです。
それでこのネルガルさん、何が「閉ざされ」ているかというと「口」なんですね!
稀代の魔法使いで、魔法で重大事件を犯したという罪により死刑宣告を受け、詠唱できないよう呪符を口に貼られて特別な独房に放り込まれてしまいます。
しかし実は事件の犯人はネルガルに化けた何者かでした。ネルガルはなんとか自分の無実を訴えようとします。
でもネルガルさん。しゃべることができないので訴えるもなにもありません。
さて一方、半ば隔離された独房に入っているネルガルを担当する看守は、新人のサニーくん。いつもニコニコしている気のいい青年です。
二人はなんだかんだで仲良くなります。
もしかしたら、この人に訴えたらなんとか無実が証明できるかもしれない…!
と期待を抱いたネルガルさん、喋れないならば書いて伝えたら良い!!と、
紆余曲折を経て紙とペンを用意してもらいます。(なにせ喋れないので紙とペンがほしいと伝えるのも一苦労…)
満を持して書いた、
「実は…私は無実なんです!!」
「な…なんですって!!!!」
……
しかし、実は、
サニー君、字が読めませんでした。
(´・ω・`)
処刑の日まであとわずか。
ここまで読んでこのやろうネタバレしやがってと思われた方。ご安心ください。
一巻の序盤のあらすじですので…(^o^)
全7巻ですが、なかなかお話にひねりが効いていて飽きずに読めます。
とにかくネルガルさんがしゃべれないことによって生まれる様々なコミュニケーション齟齬が…気の毒なのに笑ってしまう。
どう見ても極悪人には見えないネルガルさんに降りかかる様々な不幸…。
著者のことばに「読者に言われる」と書いてありましたが、どうしてもネルガル「さん」と呼びたくなっちゃいます。
扱っている内容が軽いものではないのに、不愉快にならずに読めるのは、「こんないい人がバッドエンドを迎えるはずがない!!」という、読み手の期待があるからじゃないかなーと思いました。
ちなみにですが、私はダントツでゼロが好きです。ひどい人だよ本当に…(´ω`)
- 感想投稿日 : 2012年1月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年1月30日
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