本をめぐる冒険の記録»
読んだ本・雑誌を片っ端から記録して、自分の読書傾向を探ってみようと思いついた。コメントもきちんと書く予定。いつか読み返して、「あの頃は若かったなあ」と微笑んだり、「すごい洞察力だ」と驚嘆したり、「バカじゃないの」と恥じいったりしたいと考えている。が、自分の心の奥底を覗きこんだとき、実際には何も考えていないことに気づかずにはいられない。 そういったわけで読書の記録である。続きますように。
レビュー by フリント船長さん
ロゼッタストーン解読に情熱を傾けた人々の物語。そのひとり、幼少時から数ヶ国語を操った語学の天才シャンポリオンが、ついに解読に成功する。そのとき、失われた歴史の扉が開いた…というイメージを勝手に描いていたのだが、全然違ううえに予想外につまらなかった。
これはロゼッタストーン解読のドラマではなく、シャンポリオンの伝記だ。が、そのシャンポリオンがどうにも魅力を欠く。その他の研究者たちも、愚か者や敵(またはその両方)ばかり。誰にも感情移入できないまま話は続く。その話は長く、どこにもヤマがない。あったのかもしれないが、見つけられなかった。
おもしろい素材のはずがこのありさま。これは、著者が作家ではなく考古学者であるからか。読ませる文章を書くのは誰にでもできることではない、という当たり前のことに気づかされる。不適切な邦題にも文句を言いたい。買うんじゃなかったなあ…。痛恨のミス。
登録日 : 2008年08月22日 09:39:19


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