わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

著者 :
  • 幻冬舎 (2017年6月8日発売)
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本棚登録 : 1302
感想 : 184
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王様のブランチの特集で取り上げられていて、気になって読んだ1冊。
主人公・知世が出会った椎名さんは年上でいい人だけど、HIV感染者だった…
恋人が治らない病気だと知っても、愛する勇気があるのか、問い掛ける作品。奇しくも、3日前には闘病中の小林麻央さんが亡くなった。愛する人が病に冒された時、自分はどうするのか?とても考えさせられる内容だった。
知世の他にも、友人や妹の目線から描かれた作品もあるが、章ごとに描かれる旅の景色や料理も絶品。
中でも、自分が気になっていた箱根の星野リゾートや直島など、タイムリー過ぎて、それだけで満足!それにも増して、箱根の星野リゾートで出されるビールがハートランドって言うから、思わずハートランドを飲んでしまった…
恋愛小説としても、極上。そして、旅小説としても、グルメ小説としても極上の1冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: オススメ
感想投稿日 : 2017年6月25日
読了日 : 2017年6月25日
本棚登録日 : 2017年6月19日

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