月と六ペンス (光文社古典新訳文庫)

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著者 : モーム
制作 : 土屋 政雄 
armadilloさん 海外   読み終わった 

それほど長くもなく、読みやすい。
主人公は画家、ゴーギャンをモデルとしている。
株式仲買人という堅い職業を突然辞めて画家になり、窮乏から流れてタヒチにたどり着く。

「6ペンスより月を選んだ人生で彼は幸せだったのだ」とまとめれば簡単だが、話はそう単純ではない。画業を選んだストリックランドが幸せだったとは小説からは伝わってこない。ただ、その選択には人間の業とでも言ったらいいのか、芸術を選ぶしかできなかった、本能が強く芸術に取り憑かれた男の像が浮かび上がる。

語り手は、最初に夫人のサロンに出入りしていた頃と途中からとではどうも性格の一貫性に欠けている。ストリックランドも同じで、結局のところ彼が自分の人生をどう捉えていたのかは文章では語られない。★評価はこの点による。

レビュー投稿日
2016年1月5日
読了日
2016年1月5日
本棚登録日
2016年1月5日
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