自動改札のひみつ 改訂版 (交通ブックス 114)

著者 :
  • 交通研究協会 (2005年3月1日発売)
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本棚登録 : 19
感想 : 2
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たったの0.7秒。サイズが混在する磁気券を、自動改札が処理するのに与えられた時間。特に日本は混雑ピーク時に通過させなければならない人数が多く、その処理時間はクリティカル。このあたりを実現する技術やコスト計算他、毎日使っているのに分かっていない知識が色々と詰め込まれていてなかなか楽しかった。ちなみにSuicaは0.1秒。

自動改札機の誕生→SFカード誕生→ICカードシステムの実現と、その歴史を追いながらの技術の説明はするっと読むことができた。"プロジェクトX"的な苦労話やドキュメンタリーは無く、たんたんと事実が書かかれているものの、コンセプトや技術を読むに、その苦労はしのばれた。

細かな鉄道に関する豆知識も色々あってにやり。

※2005年の本で、本の時代的にPASMO登場(2007年)より前のものなので、最新の事情はなし。歴史をおいかけるのに良い本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: よみもの(国内)
感想投稿日 : 2012年6月19日
読了日 : 2012年6月19日
本棚登録日 : 2012年6月19日

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