華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (2012年11月9日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 14
3

大規模な海面上昇後、遺伝子操作しまくった人類(と他生物、そしてAI)が過ごす黄昏の地球という世界観は非常に面白い。ただ、上巻終わり頃から出てくる新展開に激しい唐突感と違和感。最初の話と、新しい話、二つの話がうまく終わらせられていない印象。やるなら、いっそ本を分けて別にしたら良かったのではと思った。十分シリーズものにできる設定なのだから。
そしてエンディング付近に用意された、小松左京的(?)SF小咄も、これまたとってつけたような唐突感……。なんだか全体に惜しい。

「SF大賞」ということで期待しすぎたかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF(国内)
感想投稿日 : 2013年5月19日
読了日 : 2013年4月19日
本棚登録日 : 2013年4月19日

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