大規模な海面上昇後、遺伝子操作しまくった人類(と他生物、そしてAI)が過ごす黄昏の地球という世界観は非常に面白い。ただ、上巻終わり頃から出てくる新展開に激しい唐突感と違和感。最初の話と、新しい話、二つの話がうまく終わらせられていない印象。やるなら、いっそ本を分けて別にしたら良かったのではと思った。十分シリーズものにできる設定なのだから。
そしてエンディング付近に用意された、小松左京的(?)SF小咄も、これまたとってつけたような唐突感……。なんだか全体に惜しい。
「SF大賞」ということで期待しすぎたかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF(国内)
- 感想投稿日 : 2013年5月19日
- 読了日 : 2013年4月19日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
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