- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003381618
感想・レビュー・書評
-
分かりにくい。けど気になる。
また再読しよー。
不動の離脱。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一説読むだけで、中世キリスト教という教義、教会の確信に呼吸すら乱れる。
-
今の日本人には、読んでもわからないという感触かな。
-
編訳:田島照久
-
以下引用
わたしを離れては、あなたがたは何もできない(キリスト)
人は自分自身を捨て去ることにより、キリストと、神と、浄福と、神聖とをみずからの内へ迎え入れる
時間がその果てに到る時、つまり、時間が永遠の内へと入るとき。そこでは一切の時間が終りを告げ、そこには以前も以後もない。そこにあるものは、すべて現なるものであり、新たなものである。そこにあるものは、すべて現なるものであり、新たなものである。かつて生起したものも、これから生起するものも、あなたはここではひとつの現なる直観の内でつかむ-これが時が満ちるということ
あるものをわたしのために、わたしの名のために捨てる者には、わたしはその百倍を返し与え、さらに永遠の命をつけ加える
神のためにすべてのことを耐えるより、神以外の何ものも受け入れないことの方がはるかに価値あること
わたしは生きているが、わたしが生きるのではない、キリストがわたしの内で生きるのである
真の離脱とは、鉛でできた山が少々の風にはびくともしないで不動であるように、襲いくるあらゆる愛や悲しみ、名誉や恥辱や、誹謗に対して、精神が不動であること -
少し仏教に通じるところがある。
-
エックハルトが民衆に語った説教であるが、相当難解で、民衆がそれを理解することができたかどうかは不明・・・。
主に、聖書の解釈が中心であるが、その解釈の仕方がエックハルト独特の哲学的語りによって示されていく。
自分を棄てて空にする「離脱」
そして、あらゆる被造物から自己を遠ざけて、神そのものへと向かっていく。
そこに神が流れ込む。
心が軽やかになるのを感じました。 -
フリーペーパーで紹介されてた。
『インナートリップへの指南』 -
「彼らは死して有る。」
死ゆえに人の苦労はいつか終わる、故に苦労や辛さを恐れる必要はない。
「人が捨て去る事の出来る最高にして究極のものとは、神のために神を捨て去るということである。」
無条件の愛こそが神への愛、与えられるものではなく存在そのものへの敬愛。
誰かに対する愛にも同じ事が言えるのだろう。
何かをしてくれたからその人が好きになる、では不完全なのだ。
全部読むにはドープでマッドな精神状態が必要なのかもしれない。 -
“宗教には幅とか領域とか広さっていうことの他に、深さっていう概念が通用する。しかし、唯物論はもう、非常に平らな表面だっていうことですね。~それはもう深さっていったらこれほど深い本はないぞっていう深さがありますね”(悪人正機/吉本隆明より)