江戸時代、民事訴訟に訪れる人を泊める宿、公事宿の主である喜兵衛。訴訟事はきちんと適切に対応するが、病身の妻が居て、妾を囲っている。病身の妻を煩わしく思っているが、死んでしまってから、良心も出てくる。
訴訟事が進んでいくと同時に決して好感が持てる訳でない主人公の人となりがじわじわ伝わってくる。仕事が出来る中年を美化することなく現実的に描いた作品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2016年12月4日
- 読了日 : 2016年11月22日
- 本棚登録日 : 2016年12月4日
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