恵比寿屋喜兵衛手控え (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1996年9月12日発売)
3.46
  • (4)
  • (21)
  • (23)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 170
感想 : 23
4

江戸時代、民事訴訟に訪れる人を泊める宿、公事宿の主である喜兵衛。訴訟事はきちんと適切に対応するが、病身の妻が居て、妾を囲っている。病身の妻を煩わしく思っているが、死んでしまってから、良心も出てくる。

訴訟事が進んでいくと同時に決して好感が持てる訳でない主人公の人となりがじわじわ伝わってくる。仕事が出来る中年を美化することなく現実的に描いた作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2016年12月4日
読了日 : 2016年11月22日
本棚登録日 : 2016年12月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする