夢裡庵先生シリーズの最後。夢裡庵先生は当初余り目立たず、人柄も良く分からなかったが、シリーズを重ねるごとに武士道を貫く古風な性格と人情を重んじる絶妙な裁きがとっても魅力的になってきて、とうとうラストでは、彰義隊に加わって官軍と戦ってしまう。
このシリーズの主人公リレーはラストでは受け継がず、謎解きも無く、でも夢裡庵先生が死なずに千代と生きる道を選んだのがなんとも意外ででも嬉しかった。最後になってこのシリーズの良さを改めて実感し、もう一度最初から読み返したくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2012年2月9日
- 読了日 : 2007年1月4日
- 本棚登録日 : 2010年12月3日
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