今回は元警察官ユーリの物語。
このシリーズ、登場人物の過去をひたすら感傷的に描くのでどことなく少女マンガを読んでいる感にとらわれる。
ラノベ風、なんでしょうか。それともこれが現代風なんでしょうか。
ハードボイルドやSFの、あくまで硬く乾いた作風が好きなので、この感傷的な文章と物語構成は鼻につく。
それに別に真新しさもない。
メカなところはそれこそアニメを見てきた人たちにはお馴染みのものだし、警察組織の云々なところは警察小説で書きつくされているテーマだし、国際犯罪組織やテロといった下りもこれまでのハードボイルド、アクション小説で書き継がれてきたもの。
この、既視感満載なところが、本を読み慣れてない世代に受けているのだろうか。
エンタメとしては面白かったですけども、もうちょっと感傷的にならず過去ばかり書かずに現在の物語をきちんと書き、としてくれればなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2016年4月2日
- 読了日 : 2016年4月2日
- 本棚登録日 : 2016年4月2日
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