はっきりしない終わり方。
blにありがちな安易にハッピーエンドにもっていかない所に作者の誠実さが出ていて、そこがいいんですけれども、俊一の気持ちがなんだか微妙なまま、彼の気持ちが固まる前に結末を迎えたので、その先をしっかり読みたかった。別に悲恋でもバッドエンドでもいいので。
後、表題の愛はね、は主人公の母親が主人公に言った言葉で、その続きを思い出せないという事になっていて、そこここに出てくるので、なにか伏線的な使われ方をするのかな?と期待したのですが、さほどの事はなく終わってしまい、生かし切れていない感じがして、そこも惜しかった。
作者の七年前の作品らしいので、最近のがもっとこなれたものになっていそうなら、続きがあれば読みたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2011年2月11日
- 読了日 : 2011年2月11日
- 本棚登録日 : 2011年1月9日
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