愛はね、 (白泉社花丸文庫 ひ 5-2)

著者 :
  • 白泉社 (2010年12月17日発売)
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本棚登録 : 389
感想 : 38
3

はっきりしない終わり方。

blにありがちな安易にハッピーエンドにもっていかない所に作者の誠実さが出ていて、そこがいいんですけれども、俊一の気持ちがなんだか微妙なまま、彼の気持ちが固まる前に結末を迎えたので、その先をしっかり読みたかった。別に悲恋でもバッドエンドでもいいので。

後、表題の愛はね、は主人公の母親が主人公に言った言葉で、その続きを思い出せないという事になっていて、そこここに出てくるので、なにか伏線的な使われ方をするのかな?と期待したのですが、さほどの事はなく終わってしまい、生かし切れていない感じがして、そこも惜しかった。

作者の七年前の作品らしいので、最近のがもっとこなれたものになっていそうなら、続きがあれば読みたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL
感想投稿日 : 2011年2月11日
読了日 : 2011年2月11日
本棚登録日 : 2011年1月9日

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