morningrainさん
ペーテル エステルハージ 早稲田 みか
松籟社 (2008年11月30日)
ハンガリーの「ポストモダン文学」。ただこのような紹介だと「ポストモダン」いう言葉にあまりいいイメージを持たない人は、読む気が失せるかもしれません。「どうせ実験的で突飛なものを狙っただけでしょ」、と。けれども、「ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし」の...
ミハイル・A・ブルガーコフ 水野 忠夫
河出書房新社 (2008年04月11日)
圧倒的なスピードと強度、そしてイカレ具合。文学史上もっとも愛すべきキャラクターである猫のベゲモートと一緒に、気に入らないやつは全員精神病院送りってことで。
ダニロ・キシュ 奥 彩子
松籟社 (2007年01月31日)
アウシュビッツで命を落としたというユダヤ人で作者ダニロ・キシュの父親エドゥアルド。この小説では、その父エドゥアルド(作中ではE・Sと表記される)の人生の一部が、技巧を凝らした語り口で語られます。そして、最後におかれた実在の手紙。歴史的な事実の重み...
アラスター グレイ Alasdair Gray
国書刊行会 (2007年11月)
19世紀から20世紀初頭にかけての小説黄金時代の愛や芸術についての青春小説と、カフカ以降の不条理的な世界、そしてポストモダン的メタフィクションを一つの作品の中にすべて詰め込んだ百科全書的小説。20世紀後半に書かれた小説の中でも屈指の出来!
ウィリアム トレヴァー William Trevor
国書刊行会 (2007年02月)
収録作の中で圧巻なのが、中篇といってもいい「マティルダのイングランド」。この小説は、戦場の出てこない戦争小説でもあり、そして幽霊の出てこない「亡霊」の物語。凄みがあります。
アルフレッド ベスター Alfred Bester
国書刊行会 (2007年06月)
何でもありのガラクタを集めて、それでいてラストはそのすべてのガラクタを引き連れて突き抜けてみせるという大技を見せてくれる小説。
クリストファー プリースト Christopher Priest
早川書房 (2005年01月)
語りの魔術師プリーストが仕掛けたメタフィクション的で不思議な円環構造
マイケル オンダーチェ Michael Ondaatje
水声社 (2006年12月)
帯に「<官能>と<労働>の物語」とありますが、特に素晴らしいのが<労働>の描写。1910年代から30年代にかけての次々と都市とその機能が建設されていくカナダを舞台にそこで働くさまざまな移民たちの労働が、詩的に描かれています。
阿部 和重
朝日新聞社 (2006年11月)
「ピュアなストーリー」とか帯に書いてありますが、ここまで悪意のある語りは阿部和重ならでは。さらに力技で感動のラスト(?)をでっち上げ。
ケリー リンク Kelly Link
早川書房 (2004年02月)
不思議な語りの中に現れる「生と死の間の世界」。最近の女性作家の中ではピカイチじゃないでしょうか。
スティーヴ エリクソン Steve Erickson
白水社 (2005年08月)
ヒトラーのためにポルノグラフィーを書く男バニング・ジェーンライト。エリクソンの想像力が爆発する彼の最高傑作です。
カズオ イシグロ
早川書房 (2006年04月22日)
端正で細やかな文体の中に秘められたグロテスクな秘密。リアリズム小説として素晴らしい完成度を誇りながら、なおかつそれを凌駕する秘密があります。
ジーン ウルフ Gene Wolfe
国書刊行会 (2006年02月)
ウルフならではの華麗な文体と凝りにこった技巧が冴えまくる中編集。小説を読む快楽を感じさせる本です。
デイヴィッド イーリイ David Ely
晶文社 (2003年10月01日)
ミステリー?SF?とにかく奇想天外なアイディアに満ちた短編集。 「面接」は次々と増殖するメタコミュニケーションを描いてコミュニケーションの不確定性を描いた傑作。「G.O'D.の栄光」は自ら神だと思い込んだ男を描いた作品で、バカらしさたっぷりにして、そのバ...
トマス・M.ディッシュ 浅倉 久志
国書刊行会 (2004年12月)
風刺と奇抜なアイディアが持ち味の短編集。そんな中でも表題作の「アジアの岸辺」と「話にならない男」はそういった風刺とかアイディアと飛び越えた文句なしの傑作です。
佐藤 友哉
講談社 (2002年03月07日)
00年代の『人間失格』?間違った愛と妄想の痛々しさがきわだった小説。
舞城 王太郎
講談社 (2004年08月07日)
舞城王太郎からの『世界の中心で、愛をさけぶ』への返答。セカチューにはない「痛み」があります。
ジム トンプスン Jim Thompson
扶桑社 (2000年02月)
もっとも卑小な人物がキリストのごとき崇高さをおびる、犯罪小説の中の底知れない深さ。
マイケル ヴェンチュラ Michael Ventura
学習研究社 (1997年04月)
全くマイナーでしょうけど、ひそかによい小説。オースターとかティム・オブライエンに似たとこがある。
T・R・ピアソン 柴田 元幸
みすず書房 (2003年11月26日)
フォークナー的な南部の伝統を引き継ぎつつも、語られるは何ともバカらしく、そしてバカ正直に語られる話。
アナトール フランス Anatole France
白水社 (2001年01月)
「生まれたときすでに老人だった」と言われたA・フランスの本。何とも言えないいい感じ。
高橋 源一郎 加藤 典洋
講談社 (1997年04月10日)
僕の一番好きな小説。やさしくて、悲しくて、楽しくて、文章もすばらしいです。
ポール オースター Paul Auster
新潮社 (1996年03月)
まずタイトルがいいですし、そして前半の「見えない人間の肖像」はめっぽう面白いです。
新潮社 (2000年02月)
天才コルネット奏者バディ・ボールデンの生涯を描きだす力強い言葉の断片。詩と小説の中間にあるような言葉です。
リチャード ブローティガン Richard Brautigan
早川書房 (2002年08月)
アル中のすえピストル自殺したほど優しい人間の書いた本。やさしすぎて話が進まない。
ジーン・ウルフ 柳下 毅一郎
国書刊行会 (2004年07月25日)
端正な文体で語られる惑星の秘密。アイデンティティと惑星の謎をめぐって読ませます。SFですがラテンアメリカ文学が好きならぜひ。
スティーヴン ミルハウザー Steven Millhauser
白水社 (2001年07月)
探求の果てに常軌を逸した世界をつくり出すアニメーション作家。絵のカタログの形式を取ったある画家の人生など、いかにもミルハウザー的な世界。
村上 春樹
新潮社 (1988年10月)
村上春樹の中では一番でしょう。2つの世界の謎をめぐって最後まで引っ張ります。
スティーヴ エリクソン 越川 芳明
筑摩書房 (2001年04月)
アポカリプス・カレンダーに彩られた「世界の終わり」的風景。そしてその中を生きる人間。エリクソンの中では『黒い時計の旅』の次によいです(『黒い時計の旅』は絶版&書影なし)
スタニスワフ レム Stanislaw Lem
国書刊行会 (2004年09月)
異星人とのファーストコンタクトものの傑作。ソダバーグの映画の1兆倍は面白い。
ドノソ 木村 榮一
集英社 (1994年09月20日)
南米の隠れた名手ドノーソの中編集。書影があるのがこれだけというのがかなしい…。『夜のみだらの鳥』も傑作。
フィリップ・K・ディック カバーデザイン:土井宏明(ポジトロン)
早川書房 (1977年03月01日)
映画が人間とアンドロイドの間の違いを掘り崩した作品だったのに対して、こちらの原作では人間だけが持つ”感情”が描かれています。どちらも傑作。
ドン・デリーロ
集英社 (1993年03月19日)
ヒトラー学科の教授、夜空を覆う化学物質、現実にはあり得ないんだけど、現代の「リアル」を感じさせます。
新潮社 (2003年02月)
凝った語り口に、ややおかしい登場人物、そしてB級映画的な展開、阿部和重ならではの中編集です。
朝日新聞社 (2003年10月17日)
90年代後半以降の“日本”がすべてぶち込まれたような作品。荒唐無稽な“リアルな世界”があります。
ティム オブライエン Tim O'Brien
文藝春秋 (1994年05月)
歪んだ時代を突き進むパワーを持った小説。完成度はともかく、誠実に、すべてが描かれようとしています。
ティム・オブライエン Tim O'Brien
文藝春秋 (1998年02月)
戦争のリアリティを感じさせる本。現代の戦争の倦怠感がうまく書かれてます。
新潮社 (2001年10月31日)
著者の故国スリランカを舞台に静かに語られる虐殺の記憶。語り口がすばらしいです。
トマス ピンチョン Thomas Pynchon
筑摩書房 (1992年11月)
パラノイア的な現代社会を生き抜くためのパラノイア的想像力。ピンチョンの中では一番読みやすい作品だと思う。
ウィリアム・T.ヴォルマン 栩木 玲子
国書刊行会 (2001年02月)
ピンチョン+ブローティガン?、壮大なスケールと情けなさの同居する世界が個人的にツボです。
グレッグ イーガン Greg Egan
早川書房 (2003年07月)
テクノロジーが書き換える人間のアイデンティティの未来。
シオドア・スタージョン 若島 正
晶文社 (2003年07月11日)
世界に関する独特の感覚と、圧倒的で異色な想像力をもつスタージョンの短編集
シャーウッド・アンダソン 小島 信夫
講談社 (1997年06月10日)
架空の町を舞台にした連作短編。やさしさとかなしさが入り交じってて、好きな本です
マヌエル・プイグ 野谷 文昭
集英社 (1988年10月20日)
映画以上に魅力的に映画が語られる小説。
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