ビッグデータ・コネクト (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年4月10日発売)
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本棚登録 : 131
感想 : 13
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「ビッグデータ・コネクト」 藤井大洋


京都府警サイバー犯罪対策課の万田は、ITエンジニア誘拐事件の捜査を命じられた。
協力者として現れたのは冤罪で汚名を着せられたハッカー、武岱。二人の捜査は
進歩的市長の主導するプロジェクトの闇へと...。
行政サービスの民間委託計画の陰に何が?ITを知りつくした著者が描くビッグデータの危機。
―――「BOOK」データベースより―――


タイトルだけだとIT本かと思ってしまいますが、小説です。
こんなにITワードがふんだんに盛り込まれた小説というのを私は初めて読みました。
ワードがたくさんでるだけで、それなりに説明もしてくれるので、IT畑じゃない人も
もちろん大丈夫だと思いますが、IT畑の人にとっては、業界あるあるだらけなので、
より楽しめると思います。

小説は、正解が書かれていない分、自分で色々考えを巡らせてしまったりします。
読んだ後もやもや考えてると日常生活に支障がでるので、最近は気軽に読めるやつしか読んでなかったのですが、
久しぶりにやっぱり読んだら色々考えてしまいますね。。。
この小説では、
・コンピュータウィルス
・個人情報保護とか、情報漏えいとか
・ITエンジニアの社畜的勤労精神
・炎上プロジェクトの発生メカニズム
・多重請負
などなどの社会問題をあぶり出します。

事件自体は解決しますが、社会問題については何の解決策も出さないまま終わってしまうので
読んだあと、どうしたらその問題を解決できるのか、色々考えます。。
(まぁ私ごときが考えて解決できる問題ではないんですけどね…。)

多重請負は問題もあるんだろうけど、企業間にとってはwin-winなところもあるから
成り立ってるワケだし、どう解決するのがベストなのでしょうね。。。

などなど。
色々長い感想文を書いていたけど、スマホの操作ミスで消えちゃったので、感想文はここまで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年3月15日
読了日 : 2016年3月15日
本棚登録日 : 2016年3月15日

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