きゃりーぱみゅぱみゅののスタイルが気になって、調べているうちに増田セバスチャン氏のこの本にたどり着いた。
あのスタイルになぜか本物っぽいリアリティを感じていたが、この本を読んで、納得できた。
著者の家庭は崩壊したかもしれないが、世界的に認知されるアートの起爆剤になったのだ。
子供時代の回想はなかなか強烈だが、一番印象に残ったのは、「母親が料理を作らない」ということ。
母親になっても料理の苦手な女性はいる。
だとしても、お惣菜を買ってきてそれらしい食卓をしつらえたり、替って父親や祖母が料理をしたり出来なくはなかったはず。
裕福ならば、料理上手なお手伝いさんに頼むのもありだったと思う。
しかし、おそらくそういう問題ではなかったのだろう。
家族が集まってご飯を食べる。親は子供を養い育てる。
そのことに強い拒否感を持ってしまったのだろう。
関係ないとは思うけど、キリスト教の殉教者に聖セバスチャンという人がいたことを思い出した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ・回想録
- 感想投稿日 : 2016年10月17日
- 読了日 : 2016年10月17日
- 本棚登録日 : 2016年9月22日
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