舞台は「六人の超音波科学者」でも出てくる研究所。
あの作品を読んだ時、あれだけ地下室の存在を匂わせておいて終わり方があんなもんなのかと思っていたけれども、それは今作に繋がるということだったのね。
解説の方が書いていらっしゃったが、このシリーズに限らず森ミステリィのシリーズは単品で完結するものではないのだと改めて感じた。
終了はするんだけれども、以前の作品の所々に潜まれた伏線が(伏線と思っていなかったものも含める)、後の作品にて少しずつ少しずつ見えてくる…このワクワクは森ミステリィファンには堪らない。
今回の舞台である宇宙と地下、まさか繋がりがない訳にだろうと思っていたけれど、そうやって繋がっていたのか。途中から薄々と感づいてはいたが、本当にそうだとは思わなかった。
作品のタイトル「朽ちる散る落ちる」
これは今回のミステリィを如実に表していたのね。
最後に、私には林さんの魅力がさっぱり分かりません。
これは、いつか分かる時が来るのかしら…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年6月30日
- 読了日 : 2015年6月27日
- 本棚登録日 : 2015年6月30日
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