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レビュー by モヨコさん
酷寒の惑星ゲセンに人類の同盟エクーメンからの使者としてやって来たゲンリー・アイ。2つの国カルハイドとオルゴレインを訪れて同盟を結ぶように説くが使命は受け入れられない。カルハイドの宰相だったが叛逆者として追放されたエストラーベンだけが唯一の理解者。冬の大氷原を2人で横断するクライマックスが圧巻。SFというよりも人間ドラマ。さて、フェニミズムとSFを論じる時必ず引き合いに出されるこの作品の特徴は、この惑星の人間がケメルと呼ばれる繁殖期以外は両性具有の中性である事。従って、「女性」という言葉がなく、同意のない性行為は存在しなし、強/弱、保護/被保護、支配/従属といった(もちろん男/女も)二元論も存在しないし、男性が男らしさを、女性が女らしさを認めてもらいたいという欲求もなく、人間は人間としての価値によって弁別される世界。この「性から解放された人間」として描かれる惑星ゲセン人は、フェミニストの1つの夢想の世界なのかもしれない。 登録日 : 2010年08月26日 15:49:46


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