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モヨコさんの本棚 > 砂男 無気味なもの―種村季弘コレクション


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レビュー by モヨコさん

小説   読み終わった  読了日 : 2010年09月06日  5

ホフマンの『砂男』とその分析を含むフロイトの論文『無気味なもの』の合本。ナタナエルが自動人形オリンピアに恋するのは、ナルシシズム愛であり「無気味」ではないとフロイトは断じる。「無気味なもの」とは新奇でも見知らぬものでもなく、心的生活に古くから馴染みのあるものであり、ナタナエルにとっては幼少時の眼球障害及び眼球喪失の不安(抑圧されたコンプレックス)が成人後にも蟠り、それが去勢不安であると結論づけている。『砂男』に繰り返し登場する眼球モチーフと、砂男はその度に愛を妨害する「恐ろしい父」。心の内部の反復強迫を思い出させるものが無気味として感じられるのである。 登録日 : 2010年08月12日 15:40:21


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