「私は自分の職業が嫌いではない。屍体の様な象牙、青白い陶器…。まさしく古物商の仕事は、ほとんど理想的なまでに屍体愛好的な職業である」。父親から譲り受けた骨董店を経営するリュシアン・N。8歳の時母の屍体を美しいと思い、射精し、それ以来、死と屍体を愛する。生身の肉体に、性欲は決してかき立てられない。老若男女問わず(赤ん坊まで)、屍体は恋人であり友人であり、決して見返りをリュシアンには求めない。「カイコ蛾」の香りの屍臭をこよなく愛し、必ず来る別離に悲しむ、1人のネクロフィリアの4年に渉る日記の形式を取った小説。
登録日 : 2010年09月04日 11:40:09
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