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レビュー by モヨコさん
映画で余りにも有名だが、原作は初読。情熱の狂気にまかせ、理性ある生き物を創造したヴィクター・フランケンシュタイン。被創造物の怪物は置き去りにされ、最初は原始的な感情しか持たないが、独学で言葉を覚え、旅人の鞄から見つけた3冊の書物(『失楽園』、『プルターク英雄伝』、『若きウェルテルの悩み』)から新しい概念を学び、知識が増える毎に、一体自分は何なのか、何処から来たのかと苦悩する。伴侶が欲しいという訴えに被創造物の幸福と福利を保証するのが義務とヴィクターは感じるが、人類に対する義務を選ぶ。両者の分身的な側面、エディプス・コンプレックスと愛と友情を狂おしく希求するが叶えられない苦悩。そして怪物側にある「父親殺し」のモチーフ。この本は、ロマン小説であり、ゴシック小説であり、怪奇小説でもあるが、個人的には人類史上初めて書かれたSFだと思う。 登録日 : 2010年08月26日 15:51:22


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