アイドル人気が凄まじかったレオ様と、周りを固めるベテランおじさま俳優陣をうっとり眺める映画。
…と、思っていたら!
今となっては、レオ様もそろそろおじさまの仲間入り、アカデミー賞でも名前を呼ばれる事の多くなった名俳優ですが、本作でも十分その片鱗を匂わせています。
「タイタニック」のすぐ後だったので、当時はまさにアイドルでしたが、高慢で自己中心的なフランス王・ルイと、永く牢獄に鉄仮面を付けて閉じ込められていながら、優しさを失わない双子の弟フィリップを見事に演じ分けています。
周りを固める三銃士とダルタニアンにも、素晴らしい名優がキャスティングされており、それぞれが周りに全く引けを取らない素晴らしいキャラクターを作り上げています。
デュマの原作も面白いですが、映画のストーリー構成もわかりやすく、主人公フィリップの苦悩だけでなく、現役を退いてそれぞれに悩みを抱く三銃士、王宮に仕えながらアン王妃との恋に悩むダルタニアンなど…それぞれの人物に苦悩と成長の見せ場がある、良い脚本です。全体は娯楽活劇なので、気負いせず見る事が出来るのも素晴らしいところ。
あとは、三銃士の名台詞「One for all , All for one」
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」と訳されますが、今作では「我らはひとつ、栄光の銃士」とされています。それがめちゃめちゃカッコ良かった。
今でもDVDで見返す事のある名作です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画・ドラマ
- 感想投稿日 : 2013年9月3日
- 読了日 : 2010年2月24日
- 本棚登録日 : 2010年2月24日
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