(一応)大企業の法務、知財に関係する仕事を
10年していたので読み始めは複雑な気分だったが、
取引中止、資金繰り、特許訴訟、ライセンス、
大企業、そして金融の横暴と傲慢が
挫折を経験して、中小企業で夢とロマンを追う、
元研究者、現経営者に襲いかかり、その窮地を
どう脱するか、一気読み。
佃はもちろんだけど、トノの不器用ながら
熱いキャラクターと振る舞いが、夢とロマンにぴったり。
対して、相手方の小物たちは、大企業という所属に
何かを勘違いして自分の力、相手の力を見下し
軽んじて、見誤るあたり「悪役」という感じ。
佃側で夢に胸熱くするのもいいが
自分が社会人として小物の悪役の振る舞いをしないよう
モノを見極める力もつけなければ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本-小説
- 感想投稿日 : 2014年2月14日
- 読了日 : 2014年2月14日
- 本棚登録日 : 2014年2月14日
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