昭和天皇・マッカーサー会見 (岩波現代文庫 学術 193)

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  • 岩波書店 (2008年7月16日発売)
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感想 : 16
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どうも我田引水的になるところが気になるが、自分の持っている疑問であるところの、終戦の聖断をさせたといわれる「三種の神器を守らなければいけないからさすがに伊勢神宮が危うくなってきたから戦争を終わらせなければ」という昭和天皇の感覚に疑問を呈しているところはよかった。
東条英機を切って、アメリカのシナリオにのって、権限を逸脱してまで米軍駐留を自ら所望して守りたかったのは自分の地位ですらなく三種の神器に象徴される「国体」だ。
よくわからない。国体ってなんだ?歴史としての伝統?日本の独立性?
もし三種の神器が侵されて天皇制が廃されたとしたら、その後の日本とはなんなんだろう。日本であり続けるような気もするが。

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感想投稿日 : 2012年5月23日
読了日 : 2012年5月23日
本棚登録日 : 2012年5月23日

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